さて、以前、マスター講座の研修生が
わたしの広島のトランクルーム店舗視察に
わざわざ、大阪から来られました。
その時、話のついでに、
ご両親の経営している築13年の賃貸マンションの
リフォームのご相談がありました。
500万からかかるリフォームの費用が
果たして適正なのか、わからないので
アドバイスが欲しいと言われました。
見積書を見ると、
1K16世帯のマンションが500万以上の見積もりです。
昨年今年と、消費税アップの前に
リフォームした方が増えました。
しかし、
いずれはリフォームしなければならない時期が来るのは
わかっていますが、まだ築10年ちょっとで
外回りだけで500万以上も掛けるのも躊躇しますね。
これからは、建物の外だけでなく、
内側(部屋)もお金がかかってくるようになります。
こんなことを続けていくと、
今まで、10年間貯めておいた現金ストックを
すべて吐き出さないといけません。
写真等をよく見ると、まだ10年ぐらいは
十分いけそうですが、リフォーム業者から攻められると
ついつい乗ってしまうのでしょうね。
ここで、竹末はふと思ったのですが
「建物を建てるのは旨みが無いなー」と・・・
結局、建設業者やリフォーム業者
不動産業者、金融機関などの仕事を増やすだけで
建物を所有するオーナーにとってはどう考えても
なんら、うまみがないんですね。
つくづく、そう思います・・・ほんと
長年、建築で生きてきて、
飯を食っていた私が言うのもなんですが
建設物が大きくなればなるほど、家賃も増えますが
それに伴って、維持管理費や保守メンテナンス費用が
大きく膨らんでいきます。
最終的には、
ライフサイクルコストのランニングコストは
イニシャルコストの何倍にもなって来ることです。
こんなことを考えると、新築なんかできないよと
思われるでしょうが、これが現実問題なんですね。
その点、トランクルーム経営は良いです。
維持管理、保守メンテナンス費用がほとんどかからない。
住宅と違って、ものを保管するだけの役割ですから
少々古くなったって問題はありません。
また、利用者もぜんぜん気にしません。
賃貸住宅がM2当たり1500~2000円の賃料に対して
トランクルームは
M2当たり4000~5000円も取れるんですよ。
東京都内ではM2当たり8000~10000円です。
正直、こんな単価の高い賃料をいったい誰が作ったのか?
と思いたくなります。
20、30年前と較べて
アパートやマンション、テナントビルなどの
既成の不動産事業は 『良い商売でなくなってきた』
という事実を早く理解し認識する時代になりつつあります。
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それでは
また、メールしますね。