ここで賃貸経営を長期で考える上で
重要な要素がもう一つあります。
それは、建物の「永続性」です。
どのような用途の建物であろうと建築物を維持管理していくかぎりメンテナンスは必要です。
特にアパートやマンションのような賃貸住宅は倉庫や事務所店舗のような建物とは質的に違います。
人間が生活を営むための基本的な行為、食べる、寝る、排泄という行為を満たす器としての生活空間と考えれば、使用する上でのメンテナンスは過大なコストを要します。
ここに建物を管理していくため建物の存続期間に要する総コストを建物価値面から捉えたものがあります。
それが建築物のライフサイクルコスト(LCC)です。
建物のランニングコストとは建物を維持させる費用です。(建物を解体し廃棄処分するまで)
一方、イニシャルコストとは建設費など初期投資費用です。
このランニングコストはイニシャルコストの約3倍掛かり二つを足したものがライフサイクルコストというのです。
この驚愕の事実を知ったとき、わたしは言葉が出ませんでした。
(図-1:UDIまちづくりステーション http://udit.co.jp/yougo_ta/310_1.htmlより)
建築物を維持管理するためにある程度の費用がかかるとは理解していましたが、まさかこれほどまでとは思いもよりませんでした。
何億という借金を抱え、修繕費用まで計算に入れている投資家が果たしているでしょうか?