銀行融資の増加は、実は「賃貸住宅建設ラッシュ」だった

ところで

このところ好調な経済の話になるんですが

銀行の融資が前年度と比較して大きく伸びているそうです。

「おおっ、アベノミクスで企業の設備投資が増えてきたか」

と思われるでしょうが、実はそうでもないんです。

[東京  8日  ロイター]
【賃貸住宅の建設ラッシュが、
 銀行の貸し出し増加の一因となっている。】

融資の内訳は

「賃貸住宅建設への融資」が大きく伸びているそうです。

土地活用メーカーや

土地活用建築会社さんの受注が

例年になく大きく増加しているらしいです。

そういえば、メーカーが主催する土地活用のセミナーでも、

去年と比べて参加者が満員御礼で多かったですね。

理由は、消費税値上げ前の駆け込みや

相続税の改正を前に相続対策で建設する

地主、オーナーさんが

多くなっていることが理由だそうです。

分譲マンションなどの住宅市場も

同じように活発だそうで(戸建て住宅はダメらしい)

今年はひょっとしたら住宅建設戸数が

100万戸を超えるのではないかと思うのですが

どうでしょうか。

いずれにしても

景気が良くなることは悪いことではありません。

ただ、毎度同じことを言いますが

これ以上建物を増やしてどうなるんでしょうか?

現在の日本では700万戸以上の住宅の空きがあり

そのうち、賃貸の空きは400万戸です。

新しい賃貸物件を増やせば、さらに空室が増えるでしょう。

市場として、これ以上必要ないにも拘わらず

「器」ばかりが増えていく・・・

今の社会の現状は理解できませんね。

どう考えても、「賃貸経営には未来がない」のは

だれしも考えられることです。

外国と比べ日本という国の社会構造は特殊なようですね。

それでは

また、メールしますね。