大家300万人のほとんどが他力本願

大家さんは大きく分けるとこの2つに分けられると思います。

それは「相続型」と「投資型」のタイプです。

このメルマガを読んでくれている読者さんなら
ご存じだと思いますが、
竹末は9年前から全国で賃貸経営のセミナーをやってます。
過去、参加してくれた地主さん、大家さんは
5000人を超えています。

セミナーの主催企業は、電力会社さん、宅建協会だったり
建築会社、メーカー、不動産会社さんです。

こういった企業さんが主催するセミナーへ
参加される大家さんは
どちらかといえば、受動的な立場の大家さんや
他力本願的な姿勢で経営している大家さんが多いです。

全ての人がそうだと言えませんが
賃貸経営を自ら積極的にやろうというより
他人に依存する気持ちが強いようです。

日本人特有の学習する意欲は非常に高いですが
私がセミナーでお話ししたことを実際に行動する人は?
といえば、ごく少数です。

またメーカー時代の私の顧客は、
9割がこの「相続型の大家さん」でした。
たくさんの地主、オーナー、大家さんにお会いして
そう思いました。

ネットで調べると
全国で300万人の大家さんがいると聞いたことがあります。
300万人といえばかなりたくさんいらっしゃいますが
この300万人の大家さんのほとんどが
そういった「他力本願型大家」の類に
属するのではないでしょうか。

また、この方たちはいわゆる「富裕層」として
位置する人で比較的余裕のある人たちです。
不動産も一つや二つではありません。

投資というより、相続税の悩みを持つ人たちばかりで
賃貸経営の目的は「相続税対策」という大義のためですから
経営者という意識は少し稀薄です。

賃貸経営を本気で取っ組む気持ちも低いですし
必然的に、メーカーさんや不動産会社さんのような
企業に頼るようになる。

そのため、
「サブリース」や「30年一括借り上げ」などのシステムに
安易に乗るようになるわけです。

何も考えなくてよいし、
リスクが低いわけですから経営的には楽ですよね。

こういうシステムは賛否があるとは思いますが
現実には、今言ったような大家さんから、
概ね受け入れられています。

しかし、大家さん300万人の中から
新たな潮流が起こっています。

10年ぐらい前から「不動産投資」ブームを背景に
つぎからつぎへと不動産を所有する30代、40代の
若い人たちが現れてきました。

少子高齢化や財政破たん等、
将来の生活設計の予測が立たない日本で

積極的に人生を変えていこうとする
サラリーマン不動産投資家が
大家さんとしてたくさん輩出されたのです。

資金面では「富裕層」とは比較になりませんが
情報収集力や行動力、前向きさでは
富裕層とは較べられないぐらい優秀?
ですから既存の大家さんもうかうかできません。

最近、投資系大家さんとお話をする機会がありました。
彼らは、ものごとに積極的で行動力があります。
経営を良好に回転させるためには
躊躇もしないし大胆に攻勢をかけてきます。

たとえば、不動産屋さんへ支払う広告費など
平気で3か月を付けてきますし家賃も思い切り下げてくる。
その他、賃貸条件等も臨機応変に
入居者のニーズに合わせてきます。

そういう意味で
立場は違えど、商品は一緒ですから
競争の厳しい賃貸市場で
「相続型大家さん」と競争したとしても
投資系の大家さんは
勝ち残っていけるのではないでしょうか?

相続型の大家さん
のんびり経営していたら、足をすくわれますよ。