土地を生かすも殺すも、付加価値次第

さて、一昨日、ビルの内見をしました。
ビルの立地は非常に良いもので
道路も8メートルありますし、
土地面積44坪で南向きの申し分のない良い立地なのですが

建物の内部を見てがっくり・・・・

築40年で古い建物でしたが
あれでも、内部は何とか使えるのではと期待していましたが
やはり、築40年ではまったく使い物になりません。
不動産価値は0です。

リフォーム、リノベーションも不可能と思える物件で
1000万も2000万もお金をかけるぐらいなら
解体した方が手っ取り早いと感じました。

私は建築設計の出身で、少し建物を見る目が厳しい
ところがあります。
この建物を見て思ったことですが
土地がどんなに立地が良くて環境も申し分なくても
建物をそのまま利用するということを前提に考えれば
上に建っている建物のクォリティーが悪ければ
まったく価値がないということがわかりました。

「不動産」というものは
土地+建物がセットになって評価が得られるものです。
土地も建物も表裏一体、コインの裏表なんですね。
どちらか一方が悪くても成り立たない
両方が補完し合って成り立つものなんです。

建物は土地にとっての付加価値。
その土地を生かすか殺すかは建物の付加価値の
品質いかん(建物の総合力)によって
大きく変わってくるということです。

ということは、
立地が少々悪くても、建物のクオリティーが良ければ
十分魅力のある物件になり得るということも
言えると思います。

今回その考えが正しいと確認できました。
建物って重要なんだなとつくづく思います。
不動産投資は、建物を観察できる知識や能力が必要ですね。
利回りがどうの、CFがどうのというのは
目安にはなりますが
あくまで、机上の計算です。
もっと、大事なことを忘れないようにしてくださいね。