不動産投資家の利回り至上主義は恐い

さて、、、

不動産投資本やネットを見ていると
「利回り重視」という投資家さんが多いですね。
この利回りを重視するという方
そこに隠された問題点はしっかりと
解決しているのでしょうか?

利回り重視というのだったら、
利回りの高いものはいくらでもあります。
たとえば、バイク駐車場。
屋内型の月極バイク駐車場の場合なんですが
これ、工事費がまったくかからない 。

投資額が少ないので
中、大型バイクが満杯になったときの
利回りは200%ぐらいになります。
数字だけ見たら、すごいかもしれません。
100%を超え、200%なんて
考えられない数字です。

でも、このバイク駐車場、実は
利用者を集めるのが大変難しいのです。
HPを作ってハイ、どうぞというような
カンタンなものではありません。
月極めの駐車場だって
アスファルトを敷いて
白線引けば投資額が少ないし利回りも高いです。

しかし、
あまり利回りばかりを気にしていると必ず痛い目に会います。
先日、どこかの投資本で賃貸の不良物件を
利回り70%のお宝物件に
というようなタイトルの本がありました。

不良物件を買って、リフォームかけて
うわべだけきれいにしたところで
いつかは入居者から飽きられますし
築古だということがばれてしまう。
それに築30年、40年のものを少々
リフォームしたって元が古いんだから
数年するとすぐに色あせてしまいます。

細かい話をすると・・・
新しい部分の横に40年前のモノ(部品)があるだけで
すぐにわかるんです。
たとえば、いくら部屋の内部をドレスアップして
クロスや建具を変えたところで
40年前の窓のアルミサッシュがそのまま残ると
入居者にもすぐにわかるんです。
40年前のサッシュはアルミが錆びて
建具の動きが悪いから・・・ね。
レールも戸車もスムーズに動きません。
入居者のような素人さんでもすぐわかります。

結局、うわべだけ取り繕ったって
古いものは古いんです。
空室対策にリフォームの効果があるのはその時だけ、
一瞬です。
数年すると元の40年物に同化します。

ですから、
やるんだったら、全面的にリノベーションしなければ
古いものを維持させ、復活させることはできません。

これは竹末が何十年もの間
たくさんの築古建物を見てきて
建築の専門家・プロとして出した結論です。
投資家の利回り優先、
利回り重視はわたしから見たら怖い考え方です。
その時の一瞬は良いですが
5年、10年と長いスタンスで建物を考えていかなければ
いつか、後悔します。

投資物件を購入してそれが10年後にどうなっているか
20年物だったら、築30ねんです。
30年物だったら、築40ねんです。
考えたことがありますか?

どこかの不動産投資本に書かれている「出口戦略」で、
その頃に売却すればいいじゃないと言ったって
わたしだったら、その築古40年物件を購入する時
解体費分を差っ引いてねぎり倒しますよ。
だって、もうこれ以上建物使えないんですから。

だから、思ったような価格では売れないということを
頭に入れておいてください。
ということは、当然、債務額分は返せません。
残った債務分に加えて
不足分を自己資金で負担しなければなりません。
利回り至上主義は、こわい考え方だと思います。

私自身は投資物件を購入する時
利回りばかり気にしないで
その商品が10年、20年後に
果して役に立っているか
継続できるか、
売却した時に債務がすべて消えるか
ということを考えて購入しました。

利回りだけでなく、商品の品質も大切だということです。

利回りが高いのはこの不動産投資です!

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それでは

また、メールしますね。